当時は仕事を覚えることに精一杯で、毎日を過ごすことだけで余裕がありませんでした。振り返ってみると、仕事の厳しさだけが思い出として残っているわけではありません。
むしろ今になって強く感じるのは、上司や先輩方との人間関係です。
当時の私は20代前半。仕事のやり方も、社会人としての考え方も、人との付き合い方も、まだまだ未熟でした。
そんな私を、上司や先輩方が仕事の後に飲みに連れて行ってくれました。
お酒を飲みながら、仕事のことだけではなく、人との付き合い方や社会人としての考え方についても教えてくれました。
「こういうときは、こう考えたほうがいい」
「人と付き合うときは、こうしたほうがいい」
当時は何気なく聞いていた話でしたが、今になって考えると、とても貴重な人生の勉強だったと思います。
そして、飲んだ後の楽しみがありました。
豚骨ラーメンです。
仕事で疲れていても、上司と一緒にお酒を飲み、最後に豚骨ラーメンを食べて帰る。今でも懐かしく思い出します。
仕事以外では、土曜日にゴルフ、日曜日には野球をすることもありました。
職場にゴルフの上手い方が一杯いて、私も誘ってもらいました。私はそれほど練習していたわけではなかったので、コースに行っても結構叩きました(笑)。
そして日曜日には、厚生省の野球チームにも参加していました。
以前から野球をやっていたので声をかけてもらい、ピッチャーを務めることもありました。
月曜日から金曜日までは仕事。土曜日はゴルフ。日曜日は野球。
しかも平日は朝8時半から夜遅くまで仕事をしていました。時には終電を逃してしまい、津田沼からタクシーで帰ることもありました。終電に乗っても電車の中で居眠りをしてしまい、最終駅まで行ってタクシーで帰ってきたこともありました。(気象庁の知り合いの人ともばったり会い、相乗りタクシーで帰ったこともありました。今では良い思い出です。笑)
今考えると、本当によく体がもったものだと思います。若かったからこそ、できた生活だったのでしょう。
そんな中、この頃には人生の伴侶を探そうともしていました。
私は「一人で頑張るより、二人で頑張りたい」と考えていました。人生を二人三脚で歩んでいける人がいたらいいな、と思っていたのです。(東京に一人で来ていたので特に食事面で限界を感じていました。)
ありがたいことに、上司の方々が薬剤師さんや看護師さんを紹介してくださったこともありました。しかし、仕事の忙しさや自分自身の問題もあり、連絡し損なっちゃったり、会いそびれちゃったんですよね。すっかり忘れてしまうこともありました。(涙)
今振り返れば、仕事だけではなく、人生についても、もう少し余裕を持って考えられたらよかったと思います。
そして、厚生省時代には、忘れられないもう一つの思い出があります。
それが、野球大会での優勝です。
厚生省の野球大会では、私は生活衛生局のチームに所属しました。監督、コーチ、選手に至るまで野球経験者を揃え、チーム一丸となって優勝を目指しました。
試合は接戦となりましたが、最後はみんなの力を合わせて優勝を勝ち取ることができました。
当時、生活衛生局としては初優勝だったと聞いています。
さらに、検疫所の野球大会でも優勝することができました。
検疫所の職員には野球経験者が多く、非常にレベルの高い大会でした。その大会でも初優勝することができ、本当に嬉しかったことを覚えています。
ただ、今になって思うのは、この二つの優勝は選手だけの力ではなかったということです。
監督やコーチ、スタッフの皆さんの強い協力がありました。そして何より、忙しい仕事の中でも、私たちを大会に出場させてくれた職場の皆さんの理解と協力がありました。
当時は、仕事が忙しくて勤務中に野球をするなんて難しかったんですよね。
しかし30年以上たった今だからこそ、そのありがたさが分かります。
厚生省で過ごした3年間。
仕事の厳しさだけではなく、上司とのお酒、豚骨ラーメン、ゴルフ、野球、そして24歳の自分が人生について悩んでいた時間。
その一つ一つが、今の自分につながっています。
あの頃の上司や先輩方、そして職場の皆さんには、本当に感謝しています。
30年以上たった今だからこそ分かる、厚生省時代の大切な思い出です。

